2012年12月13日空檜コンサート
第22回 空檜コンサート 『The Ascension』
第22回 『空檜コンサート』は、下記の内容で開催を終えました。
ご多忙の中、ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
次回は、2013年6月26日(水)の開催を予定しております。
詳細が決定次第、当サイトでご案内しますので、お楽しみに!
The Ascension
厳しかった夏の日差しも、秋風とともに和らいできましたが、いかがお過ごしでしょうか。
季節に一度、ヴァイオリン奏者 白井朝香のナビゲートでお届けしている空檜コンサートは、第22回目の開催に向けて、準備を進めております。
今回の開催日は、12月12日水曜日。
『The Ascension』と題して、弦楽四重奏をお届け致します。
是非とも、一年ぶりの開催を奏者と一体となって体感して頂ければ幸いです。
皆様のご来場を心からお待ちしています。
■開催概要
■日 時/2012年12月12日(水)
第1部:14:00 (開場13:30/終演予定15:30)
第2部:19:00 (開場18:30/終演予定20:30)
■会 場/てらまちビュー空檜 (12階)
広島市中区寺町5番15号
アルデプロ城南リバーサイドB.L.D
■料 金/2,000円(要予約)
■出 演/ヴァイオリン 白井 朝香
ヴァイオリン 上野 眞樹
ヴィオラ 三輪 良昭
チェロ 乗本 幸
■予定曲目
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
弦楽四重奏曲 作品51
「私たちの救い主の十字架上での最後の七つの言葉」
クロード・アシル・ドビュッシー
弦楽四重奏曲 ト短調 作品10
■白井朝香のひと言ナビ
200年余り前にハイドンによって作曲された『私たちの救い主の十字架上での最期の七つの言葉』。キリスト教において救い主とされたイエスが、磔に処せられた際に十字架上で語ったとされる言葉を福音書の記述に基づいて音楽で顕した作品。
1786年、スペインのカディス大聖堂からの依頼によって作曲された聖金曜日の礼拝において、福音書のキリストの十字架上での七つの言葉をそれぞれ読み、瞑想する時間に演奏されるための音楽。
序章に始まり、七つの言葉に相応する7曲のソナタ、最後にイエスの死のときに起こった地震(Il Terremoto)を表した力強い曲によって構成されています。すべて緩徐楽章で出来上がった作品には、ハイドン自身も満足し「初めて音楽を聴く人にも深い感動を与えずにはおかない。」と語っています。
そして後半は、今年生誕100周年を迎えたフランス近代を代表する作曲家の一人、ドビュッシーが1893年に作曲した、ただひとつの弦楽四重奏曲。音楽における印象主義の開祖であり、20世紀の音楽への扉を開いたといわれる彼が、この作品に自らつけた「第1弦楽四重奏曲作品10」という名前は、彼にとって、この作品が新しい世界への出発点となる格別なものであったことを物語っています。
機能和声の拘束(それはある種秩序でもあるのだが)から逸脱し、むしろ古代旋法的な響きも感じられる中に、フラッシュ映像のように断片的にちりばめられた、きらめく楽想が千変万化に出現し、循環しながらも一種混沌とした世界を表出しているのが魅力です。