株式会社オフィスミツヒロ株式会社オフィスミツヒロ

経営者の羅針盤

2021年7月28日

第3回「税務調査はどれくらいの頻度で来るの?」

税務調査の頻度を調べてみると、まったく税務調査に入られたことがない会社もあれば、3年ほどのペースで税務調査に入られている会社もあります。
実は、税務調査がどのくらいの頻度で来るのかは、会社によってまったく異なります。
とは言え、ある程度は税務調査の頻度にも基準があるので、簡単に説明しておきましょう。

売上が100億円以上あるような大きな会社や過去に重加算税を課されたことのある会社
3~4年に1度のペースで税務調査
売上や利益が大幅に伸びている会社・不正が多い業種の会社
4~5年に1度のペースで税務調査

これらはあくまでも基準ですが、これらに該当しないのであれば、ある程度売上があっても、税務調査は6~7年くらいに1回の割合になるでしょう。

「優良申告法人であれば税務調査に入られない、もしくは税務調査があってもあっさり終わるのでは?」という質問もよく聞きます。

優良申告法人とは、税務署が5年に一度の税務調査で、適正な申告と納税がされ、かつ経営内容が優良で問題ないとして表敬する法人のことです。優良申告法人に認定されると、地元の税務署長が来社し、表彰状を渡されます。
確かに以前から税務署では、優良申告法人であれば税務調査をあまり行わない、もしくは税務調査に入っても、短い日程で終わるという慣習があります。

しかし、最近では優良申告法人の制度も見直されています。というのも、優良申告法人であるとされた会社が、税務調査に入られにくいというのはおかしい(つまり、その後に悪いことをする可能性は排除できない)ということがあります。

事業を行い税務申告している以上、税務調査とは無縁ではないのです。
税務調査が入っても慌てる事が無いように、調査そのものをきちんと理解し、正しい対応をすることが大事なのです。

 


※本記事は2021年7月時点の情報を元に作成しています。
記事の内容に関しては十分な注意を払っておりますが、記事の正確性や確実性、安全性を保証するものではございません。

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